2024年8月3日と4日の2日間、御油町に残る歴史的建築物である「旧竹屋」の公開イベントを行いました。
豊川御油プロジェクトでは、生田研究室と合同プロジェクトで、豊川市教育委員会や地元自治会である御油連区、近隣に工場を構える(株)イチビキの方々とともに、現代に宿場町の面影を伝える旧竹屋の建物を保存・活用しようと取り組んでいます。旧竹屋の建物は、江戸時代に御油宿で定飛脚を担った土井家がかつて所有していた木造2階建ての建築物です。御油宿では、既に街道沿いの歴史的な建築物の多くが失われており、今回のイベントは、当時の様子を伝える旧竹屋の存在を広く知ってもらうことを目的に、多くの人で賑わう御油夏祭りに合わせて開催しました。
都市・地域デザイン研究室では、3年生とM1の学生がプロジェクトに参加しており、主に御油宿の歴史や、御油のまちの現状を調査しており、その内容をパネルにまとめて展示しました。
また、建築設計やインテリアデザインが専門の生田研究室の学生は、通り土間や吹き抜けなどの建物の特徴や、箱階段・箪笥といった実際に使われていた家具を活かして建物内部をレイアウトしたり、建物外部に掲出する暖簾をデザインして展示しました。
今回のイベントには、かつて旧竹屋で学習塾が開かれていた際に通っていた地元住民や、初めて知ったという若い住民など幅広い方に見学していただくことができました。今後、さらに保存・活用に向けた取り組みを進めていく予定です。
今回の取組の様子は、名城大学のニュース でも取り上げていただきました。