研究室2期生(3年生)による2024年度前期ゼミ成果発表会を7月下旬に行いました。
都市・地域デザイン研究室では、3年生前期ゼミ(ゼミナール1)で、名古屋市内のあるエリアを対象とした、地区リサーチの課題を行っています。2024年度は「撞木町・主税町・白壁」エリアを対象としました。このエリアは、特に中級武士が暮らした名古屋城の城下町で、明治以降は東海圏の産業を支えた実業家や文化人等が邸宅を構えました。
戦災被害があり、区画整理事業も行われましたが、現在も武家屋敷時代のそれに近い敷地割や、大正・昭和前期に建てられた和洋折衷住宅などが残されており、名古屋市の町並み保存地区に指定されています。
ゼミでは、3グループに分かれてまち歩きを行って現状調査を行うとともに、地図の読み解き作業や町並み形成基準等を分析し、エリアの景観特性やそれを形作っている要因、良好な住環境を維持するために必要な取り組みについて考察を行いました。
各グループともに、独自の視点で考察を行うことができ、上級生らとの議論も含めて学びの多い課題となりました。